《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
宮原さんにいい感情は持てない。




それでも真実を考えると、
同じ女の子として彼女が
哀れに思えてならなかった。




体を重ねたことで、今まで
以上にお兄ちゃんへの
気持ちは燃え上がってる
だろうに……なんて、
かわいそう……。





水面に投げられた小石は、
音はなくとも静かに
確実に、波紋を広げる。




それを抑えることは、石を
投げた本人であっても
決してできない。



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