《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

それに気づいたのか、
直杜は唐突に言葉を切って
顔をあげると、




｢――どうした、愛未ちゃん？

ちゃんと聞いてる？｣




｢……あっ、ハイッ。

ごめんなさい、聞いてます！｣




あわてて直杜を見ると、
彼は困ったように苦笑して、




｢どうしたんだよ。

わざわざここまで聞きに
来るからには、大事な
箇所なんじゃないのか？｣




｢はい……すいません……｣



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