《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
直杜は少し驚いたように
目を丸くして、




「どうして?

大事なテストなんじゃないの?」




「大事だけど、もういいです。

それより、直杜さん」




愛未は膝立ちになって、
上半身をグッと直杜に近づけた。




そう、自分では精一杯の
大胆なアピールをして、




「直杜さんは、あたしの
こと、大事ですか?」




かすかに震える声で、
直杜に問いかける。



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