《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「え……直杜さん……?」




直杜の瞳が、今まで自分が
見たこともないような色に
キラリと光った気がして、
思わず愛未はその名を呼んだ。




直杜は平然とした顔で
ニコッとほほ笑んで、




「ゴメンゴメン、ちょっと
難しかったかな。


例えばこういうことだよ。

貰ったプレゼントはすぐに
中身を見たい反面、家に
着くまで楽しみをとっとき
たい気もする。

可愛い子供には色んな
経験をさせたいと思う
反面、安全な自分のそばに
ずっと置いておきたい気もする。

そういう矛盾って、あると
思わないかい?」



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