《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「それもダメ。

男子のもう一人、斉藤クン
なのよ。

あいつハッキリ言わない
けど、絶対紗耶に気が
あるっぽいじゃん。

きっとメンバーに紗耶が
いるから、話のってきたに
決まってんだから!」




綾のそのセリフを聞いた
あたしは、今度こそご飯を
ノドに詰めそうなくらい
ギョッとなる。




「ちょ、ちょっと待ってよ!

そんなの、よけい
ムリだって……!」




たしかに斉藤クンは、何か
あるとよくあたしに話し
かけてくるクラスメートだ。



_
< 179 / 448 >

この作品をシェア

pagetop