《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「斉藤クン。
あたしは一人で帰るから
送ってくれなくていいよ」
そう言って、サッサと
その場を立ち去って
しまおうと思った。
だけど、斉藤クンが意外
にも強い口調で引き止める。
「待てよ萩森! 送るって」
「え……いいってば」
斉藤クンに家を教える
つもりだってさらさらない。
本当に、嫌なんだけどな……。
でも斉藤クンは、どこか
ふて腐れた顔で『ホラ、
行こうぜ』とあたしを促してる。
_
あたしは一人で帰るから
送ってくれなくていいよ」
そう言って、サッサと
その場を立ち去って
しまおうと思った。
だけど、斉藤クンが意外
にも強い口調で引き止める。
「待てよ萩森! 送るって」
「え……いいってば」
斉藤クンに家を教える
つもりだってさらさらない。
本当に、嫌なんだけどな……。
でも斉藤クンは、どこか
ふて腐れた顔で『ホラ、
行こうぜ』とあたしを促してる。
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