《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
不用意な言葉を使って
しまったことを後悔しな
がら、あたしはあわてて
取り繕おうとする。




「イヤあの、あたし、
あーゆーグループ行動
みたいなのってあんま
得意じゃないからさ――」




「知ってるよ。

けど……今日の、どーゆー
意味があるかはわかって
来てたんじゃねーの。

だからオレ、てっきり――」




「斉藤クン……あの……!」




あぁ、やっぱり来るべき
なんかじゃなかったんだ。




凛子にどれだけ泣きつかれ
たって、ガンとして断る
べきだった。



_
< 190 / 448 >

この作品をシェア

pagetop