《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
言い捨てて走り出そうとする。




でも、素早い動きでその
腕をつかまれ、引き止められた。




「待てよっ!

萩森……。

オレ、前から萩森のこと――…」




「ぃやっ……! 離して……!!」




聞いちゃいけない。


逃げなきゃ。




そう思ったから、必死で
拘束された腕を振り
ほどこうとした。




だけど抵抗すればするほど
斉藤クンを動揺させて
しまうみたいで、よけいに
強く腕をつかまれる。



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