《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「お願いっ、離して―――!!」




最後にはあたしは、全身を
よじって斉藤クンから
逃れようとした。




その時―――…。




「あっ………!!」




あたしは首周りのつまった
前ジッパーのパーカーを着てた。




それが斉藤クンともみ合う
うちに強くソデを引っ張ら
れる形になり、ジッパーを
ゆるめながら肩をさらす
ように伸びてしまう。




隠してた鎖骨や肩の辺りが
あらわになって――…。



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