《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
電話
***
一目散に部屋に駆け込んで
しまいたかったのに――
家の前に彼女の姿を
見つけた時、あたしは
陰うつな気持ちにならず
にはいられなかった。
「宮原さん………」
どうしてこんな時に限って
いるんだろう。
今日のあたしはどこまでも
運がないみたいだ。
こないだと同じように
中に入る気配のない
彼女は、あたしを見ると
ハッと息をのむ。
「あ、こっ、こんにちわ……!」
_
一目散に部屋に駆け込んで
しまいたかったのに――
家の前に彼女の姿を
見つけた時、あたしは
陰うつな気持ちにならず
にはいられなかった。
「宮原さん………」
どうしてこんな時に限って
いるんだろう。
今日のあたしはどこまでも
運がないみたいだ。
こないだと同じように
中に入る気配のない
彼女は、あたしを見ると
ハッと息をのむ。
「あ、こっ、こんにちわ……!」
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