《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
(ったく……何かあったん
なら、ハッキリ言えば
いいのに……!)
昨日になって初めて、
電話をかけてきた紗耶。
それまであの絵は見て
おらず、昨日気づいた
ばかりなのだと言って
いたが――明らかに、
その様子はおかしかった。
どう聞いても、電話口で
大泣きしていた。
それなのに珪が理由を
聞いても、紗耶は何も
話さず……。
『学校で何かあったのか?』
と聞いても、
『家族に何かあったか?』
と聞いても、
『ウウン……何でもないの……』
_
なら、ハッキリ言えば
いいのに……!)
昨日になって初めて、
電話をかけてきた紗耶。
それまであの絵は見て
おらず、昨日気づいた
ばかりなのだと言って
いたが――明らかに、
その様子はおかしかった。
どう聞いても、電話口で
大泣きしていた。
それなのに珪が理由を
聞いても、紗耶は何も
話さず……。
『学校で何かあったのか?』
と聞いても、
『家族に何かあったか?』
と聞いても、
『ウウン……何でもないの……』
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