《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「紗耶の―――?」
兄と思われる青年は、
驚きを隠さずに目を
見開いて珪を見た。
その反応に、珪は怪し
まれているのかと不安に
なるが――。
「それはどうも。
紗耶の兄の、萩森直杜です。
妹がいつもお世話になってます」
温和そうな笑顔を浮かべ
軽く頭を下げられて、珪は
安心すると共に恐縮した。
「いえ、そんな。
お世話なんてことは」
ブンブンと手を振る珪に、
直杜はさらにクスッと笑って、
_
兄と思われる青年は、
驚きを隠さずに目を
見開いて珪を見た。
その反応に、珪は怪し
まれているのかと不安に
なるが――。
「それはどうも。
紗耶の兄の、萩森直杜です。
妹がいつもお世話になってます」
温和そうな笑顔を浮かべ
軽く頭を下げられて、珪は
安心すると共に恐縮した。
「いえ、そんな。
お世話なんてことは」
ブンブンと手を振る珪に、
直杜はさらにクスッと笑って、
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