《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「妹は、今日はバイトなんです。

そうだな――あと1時間も
すれば、帰って来ると
思いますけど」




「は………バイト!?」




珪は思わず素っ頓狂な
声をあげていた。




(何かあってとんでもねー
ことになってんじゃないか
って心配してたのに――

普通にバイト行ってんのかよ!?)




「え、ええ。今日は朝から。

よかったら、中で待ちますか?」




珪の大声に驚きつつも
直杜がそう提案してきて、
珪はハッと我に返る。



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