《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
言われた通りチョコンと
座っていると、直杜が
二人分の麦茶を運んできた。




しかしソファは二人掛けの
小さなものなので、直杜は
続き間になっている
ダイニングのテーブルの
方に座り、そこから
『どうぞ』と声をかける。




小さく礼を言って麦茶に
口をつけると、渇いた
ノドがスッと癒された。




徐々に緊張もおさまって
きた珪は、こっそりと
視線を巡らして周囲を観察する。




(ここが……紗耶の家……)



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