《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
直杜の言うとおり決して
広くはないが、狭くても
綺麗に片づき、平和な
生活感にあふれていた。




母子家庭だと聞いているが
すさんだ感じは全くなく、
ごく普通の家庭という
印象を受ける。




(よかった……ちゃんと、
普通に暮らしてるんだな)




そんなことを思いホッと
息をついていたら、直杜が
ふいに話しかけてきた。




「そういえば……キミは
この町の子?

僕、記憶にないんだけど……」




(え!? そ、そりゃー
なくて当たり前だって……)



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