《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
ところが直杜はふいにその
笑顔をフッと掻き消して、
真剣な表情で次の言葉を発した。




「ねぇ。変なことを聞くけど……

紗耶は、クラスから孤立
してたりしないかな?」




「え………?」




(孤立? なんでだ……?)



唐突な質問に戸惑ったが、
珪はとりあえず当たり
障りのない答えを返す。




「いえ、オレが見る限りは
そんなことはないと
思いますけど……」



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