《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「そんな心配いらないですよ。
紗耶は……オレにとっては
すごく話しやすい、いい
友人です。
それに今どき母子家庭
なんて、そんなに珍しくないし」
子供の時ならいざ知らず、
高校生にもなってそんな
ことで差別する生徒なんて
そういないはずだ。
珪はそう信じたいと思った。
珪の言葉を聞いた直杜は、
『そうだね』とつぶやき
ながらほほ笑む。
けれどその笑顔は、まだ
どこか不安そうで、
_
紗耶は……オレにとっては
すごく話しやすい、いい
友人です。
それに今どき母子家庭
なんて、そんなに珍しくないし」
子供の時ならいざ知らず、
高校生にもなってそんな
ことで差別する生徒なんて
そういないはずだ。
珪はそう信じたいと思った。
珪の言葉を聞いた直杜は、
『そうだね』とつぶやき
ながらほほ笑む。
けれどその笑顔は、まだ
どこか不安そうで、
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