《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「僕と紗耶は――血も
繋がっていない。

両親が再婚同士でね。
お互い、連れ子だったんだ」




「―――――!!」




珪は驚愕で言葉がでなかった。




告白の内容もあるが、なぜ
初対面の自分にこんな話を
してくるのか――

その驚きも大きかった。




「あ、あの……えぇと……」




もちろん恥じることなんか
ではないが、決してペラ
ペラ言い触らしたいこと
でもないだろう。




それをほんの数分前に
初めて会った相手に突然
聞かされて、珪もどう
反応すべきかわからず
うろたえてしまう。



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