《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
血の繋がった両親に育て
られてきた自分には、
それがどんな感覚なのか
想像もつかない。




けれどきっと、はかり
知れない寂しさや不安が
あったのではないかと思えた。




たとえ義母がどれだけ
愛情を注ぎ、紗耶と同じ
ように接してきたとしても。




――血の繋がりという
のは、きっとそれだけでは
埋められない。



多感な幼少時代なら、
なおさら……。




(紗耶もそうだったかも
しんねーけど。

ホントに一番寂しかった
のは、この人なんだろうな……)



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