《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
珪は改めて、整った直杜の
顔立ちをジッと見つめた。
落ち着いていて、慈愛に
満ちた眼差し。
紗耶があれだけ直杜との
思い出を大切にしていて、
『大切なお兄ちゃん』と
言えるのも、ひとえに
直杜の紗耶を包み込む
愛情があったからだろう。
「紗耶は……子供の頃
お兄さんと遊んだ記憶を、
ものすごく楽しそうに
話してました。
お兄ちゃんがいれば
ちっとも寂しくなんか
なかった、って言ってましたよ」
_
顔立ちをジッと見つめた。
落ち着いていて、慈愛に
満ちた眼差し。
紗耶があれだけ直杜との
思い出を大切にしていて、
『大切なお兄ちゃん』と
言えるのも、ひとえに
直杜の紗耶を包み込む
愛情があったからだろう。
「紗耶は……子供の頃
お兄さんと遊んだ記憶を、
ものすごく楽しそうに
話してました。
お兄ちゃんがいれば
ちっとも寂しくなんか
なかった、って言ってましたよ」
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