《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

歯車

       ***



バイトを終えて、スタッフ
専用の裏口から外に出た時。




前の通りに目をやって――
あたしはその場に立ち尽くした。




「け……い……?」




電柱にもたれて、どこか
ムスッとした表情で
こっちを見てるその姿。




日に焼けた顔、ラフなスタイル。




それは信じられないけど、
見間違えるはずなんてない――


まぎれもない、珪の姿で――…。




「ウ……ソ、なんで……?」



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