《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
と、あたしはあることに
思い至って珪を見た。




「そういえば――どうして
あたしがここにいるって
わかったの?」




「あ? 

あぁ……実は先に、お前ん
家に行ったんだよ。
電話帳で萩森って家調べてさ。

そしたら兄さんに会って、
すぐ戻るから待ってろって
言われて家で待たせて
もらってたんだけど――」




「え――――…!?」




珪にわかってもらえて
安堵してた気持ちが、
一気に消えていくのを感じる。



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