《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「そう………」




珪の話を聞いて、少しだけ
安心する。




少なくとも、珪が驚く
ような話は何も出なかった
みたいだ。




お兄ちゃんは、表面上は
ごく普通に接してくれたの
かもしれない。




(だけど……

珪に言わなかったからって
お兄ちゃんが何も感じて
ないとは限らない……)




むしろ、お兄ちゃんが何も
思わないなんて、あたし
には考えられなかった。





休日に家まで訪ねてくる
なんて、普通ならかなり
仲よくないとありえない。



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