《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
明らかに様子のおかしい
あたしに、珪も戸惑いを
隠せない表情で、




「おい、何なんだよさっきから!?

そんなにオレがあの家に
行っちゃまずかったのか??」




叫び声に近い声に、
あたしはようやく珪の
困惑の大きさを察する。




(そうだ……珪にはなんの
責任もない……)




全部、心配をかけた
あたしの責任だ。




これ以上、珪に心配を
かけちゃいけない……。





「ゴメンね。何でもない」



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