《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
あたしのもろさが、珪を
再びここへ呼び寄せて。




珪とお兄ちゃんが
出会った瞬間――


それはもしかしたら、
新しい歯車が静かに動き
出した瞬間なのかもしれない。




あたしの知らない所で、
何かが動き出した。




もはや止められない
新しい輪が、

音もなく、

だけど、

確実に。




そんな予感さえ覚えるのに……



それでもまだ、あたしの
心は珪を求めてる――…。





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