《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
いつもの川沿いの道を
通りかかったとき……

土手の草むらに、小さな
後ろ姿を見つける。




(あ。あの子……)




何日か前にここで会った、
あの男の子だ。




顔は見えないけどすぐに
わかった。




同じような背格好にラフな
服装だし、それに何より
膝の上にスケッチブックを
乗せて座ってる。




「ホントにここ、
描いてるんだ……」



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