《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
***
家に着くと、お兄ちゃんが
リビングのソファで本を
読んでいた。
ママはまだ帰ってない。
今日は夜のお店がない
から、ゆっくり買い物を
してから帰って来るんだろう。
「お帰り、紗耶。
バイトお疲れさま」
本から顔をあげてそう言う
お兄ちゃんの声は、普段と
変わらない。
あたしは強張った声で
『ただいま』と言い、
リビングに入った。
不安や恐れ――複雑な
感情が入り乱れ、体が
緊張してる。
_
家に着くと、お兄ちゃんが
リビングのソファで本を
読んでいた。
ママはまだ帰ってない。
今日は夜のお店がない
から、ゆっくり買い物を
してから帰って来るんだろう。
「お帰り、紗耶。
バイトお疲れさま」
本から顔をあげてそう言う
お兄ちゃんの声は、普段と
変わらない。
あたしは強張った声で
『ただいま』と言い、
リビングに入った。
不安や恐れ――複雑な
感情が入り乱れ、体が
緊張してる。
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