《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
見間違えるはずがない。




それはまさしく、
珪の後ろ姿――…。




(な……なんで、いるの!?

もう帰ったんじゃ……!?)




珪がこんな所にいる理由が
さっぱりわからない。




だけどどんな理由にしろ、
会っちゃいけない。




混乱しながらもそれだけは
肌で感じて、とっさに
方向転換しようとする。




ところが――道のへりで
慌てた動きをしたせいで、
あたしは草で足を滑らせて
派手にバランスを崩した。



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