《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
そのまま草むらに尻もちを
つき、叫び声をあげながら
斜面を滑ってしまう。




しばらく滑ったところで
ようやく体は止まったけど
……顔をあげたあたしの
前には、ポカンとした
珪の顔があった。




「紗耶――?

何してんだよ、お前!?」




神様はどうしてこんなにも
意地悪なんだろう。




あれほど何度も珪との
関係を断ち切ろうとした
のに、どうしてまた、
あたし達はこうして
繋がってしまうのか……。



_
< 280 / 448 >

この作品をシェア

pagetop