《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
そう言いながら、珪は
尻もちをついたままの
あたしに手を差しのべてくれる。
あたしは少しためらった
けど、そっとその手を
つかんで立ち上がった。
二人して気まずい雰囲気で
突っ立ち、しばらく沈黙が
流れる。
だけどやがて、珪が
大ゲサなほど『あ〜あ』と
大きなため息をついて、
その沈黙を破った。
「結局、二人してサボリかよ。
なかなかの不良生徒だな、
オレら」
そう言って肩をすくめる
くったくのない笑顔に、
思わずつられてあたしの
頬もゆるむ。
_
尻もちをついたままの
あたしに手を差しのべてくれる。
あたしは少しためらった
けど、そっとその手を
つかんで立ち上がった。
二人して気まずい雰囲気で
突っ立ち、しばらく沈黙が
流れる。
だけどやがて、珪が
大ゲサなほど『あ〜あ』と
大きなため息をついて、
その沈黙を破った。
「結局、二人してサボリかよ。
なかなかの不良生徒だな、
オレら」
そう言って肩をすくめる
くったくのない笑顔に、
思わずつられてあたしの
頬もゆるむ。
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