《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「ホントだね……。

あたしも珪も、ダメダメじゃん」




学校をサボって一人河原に
たたずむあたしは、
明らかに周囲から異端に
見えるだろうと思ってた。




でもその河原には、珪がいた。


あの夏休みの日々と
同じように……。




約束なんて何もしてない
のに、あたし達はまた、
この場所で出会って――…。




「あたしと珪って、どこか
似てるのかもね……」




ふと、ほとんど無意識の
うちにそんな言葉が口を
ついて出た。



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