《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
言ってから自分でハッとする。




どこがどう似てるのか、
なんてうまく説明はできない。




それにあたしが珪に
惹かれるのは、珪が
あたしにない自由さを
持ってるからだと、
ずっと思ってた。




だけどそれとは別に――
あたし達二人には、何か
通ずるところがあるのかも
しれない。




なんだか今ではそんな
ふうに感じてることに、
改めて気づいた。





あたしのセリフに驚いた
のは珪も一緒だった
みたいで、顔をあげると
マジマジとこっちを見てる。



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