《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「―――――!?」




心臓がドクンと大きく揺れる。




「な、なんで……?

あたしは大丈夫だって、
昨日言ったじゃん……」




「言ってたけど。

だけどやっぱり、気に
なっちまったんだよ。


別に今日も会いに行こう
って決めてたわけじゃ
ねーし、まさかここで会う
とも思ってなかったけど。

だけどなんか、どうしても
トンボ返りする気に
なんなくて……」




そう話す珪の表情は
真面目で、どこか思い
詰めたようにさえ見える。



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