《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「珪……それは……」




今まで何も言わないでいて
くれたけど――やっぱり、
あたしが学校をサボってる
のはおかしいって思ってたんだ。




(考えてみれば、
当たり前か……)




「学校で何かあったのか?

その――いじめ、とか」




思い切った珪の質問に、
あたしは即座に首を振った。




「まさか。

そんなことはないよ」




これは本当だ。




別に、学校にあたしに
悪意で接する人なんて
誰もいない。




「本当に……そんなんじゃ
ないんだよ……」



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