《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
どう説明すれば、珪に
安心して帰ってもらえるん
だろう。




その答えを探して黙り
込んだあたしに……珪は
さらに、問いを投げかけてくる。




「学校じゃないなら……
家で、なんかあったのか?」




「―――――!?」




反射的にギクリと体を
強張らせてしまった。




その反応に珪も敏感に気づき、




「そうなのか?

昨日、オレがお前ん家に
行ったって話した時も、
すげー困ったような
顔してたけど」



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