《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「―――――!!」




……知ってたんだ。




話してたんだ……お兄ちゃん。


珪に、そのことを。




だけど、どうしてそんな話を?




まさかあたし達の関係の
ことまで、珪に――…!?





嵐雲のように激しい不安が
内心を渦巻く。




でもその疑惑は、その後の
珪の言葉で拭い取られた。




「けどオレ、紗耶の兄さん
見てて思ったよ。

血は繋がってなくても、
お前のことすげー大事に
してるいい兄貴だなって。

話してて、お前のこと心配
してんのが伝わってきてさ」



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