《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「あれ? こないだの……」




飛び回ってる紙を追いかけ
ながら変な姿勢でこっちに
手を振るから、足元が
フラついてる。




「……もう、仕方ないな」




あたしは小さくため息を
ついて、エンジンを切って
スクーターを降りた。




「こっちはあたしが
拾うから、別の拾いなよ!」




そう声をかけて、自分の
そばに飛んできてた紙を
順番に拾ってく。



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