《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
だけどすぐに、そんなのは
はかない夢だともう一人の
あたしが打ち消した。
(誰にも……珪にだって、
どうしようもない。
助けるなんて、できっこ
ない――)
そもそも、もし真実を
誰かに知られるのだと
しても、珪にだけは知られ
たくない。
あたしが普通じゃなくて
こんなにも罪に汚れてる
人間なんだってことを。
珪にだからこそ、絶対に
知られたくないんだ。
珪と過ごした時間は、
あたしにとってかけがえの
ないもの。
_
はかない夢だともう一人の
あたしが打ち消した。
(誰にも……珪にだって、
どうしようもない。
助けるなんて、できっこ
ない――)
そもそも、もし真実を
誰かに知られるのだと
しても、珪にだけは知られ
たくない。
あたしが普通じゃなくて
こんなにも罪に汚れてる
人間なんだってことを。
珪にだからこそ、絶対に
知られたくないんだ。
珪と過ごした時間は、
あたしにとってかけがえの
ないもの。
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