《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「……………!!」




声にならない叫びをあげて
あたしは身をすくませた。




だけどお兄ちゃんは、
そのまま強引にはだけた
胸に顔をうずめる。




「イヤッ、やめてっ!!」




こんな――こんな、まだ
日も暮れたばかりの
ダイニングでなんて、
絶対イヤだと思った。




今から一緒にご飯を
食べようとしてたのに。




ここは、『家族』が一緒に
食事をしながら、団らんの
時間を過ごす所なのに。




_
< 310 / 448 >

この作品をシェア

pagetop