《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「やめてっ……やめてぇっ」
身をよじりながら、何度も叫ぶ。
声がかれたって何度でも、
あたしは叫び続ける。
「どうしてなんだ、紗耶――?」
あたしの鎖骨に唇を這わせ
ながら、お兄ちゃんが
くぐもった声を出した。
「どうして今さら、あんな
ヤツのところに行こうとする?
どうして、ずっと僕の
そばにいれないんだ!?」
「いたっ………!」
声と同時に太ももを
押さえる指にギュッと
力がこもって、あたしは
痛みで叫び声をあげた。
_
身をよじりながら、何度も叫ぶ。
声がかれたって何度でも、
あたしは叫び続ける。
「どうしてなんだ、紗耶――?」
あたしの鎖骨に唇を這わせ
ながら、お兄ちゃんが
くぐもった声を出した。
「どうして今さら、あんな
ヤツのところに行こうとする?
どうして、ずっと僕の
そばにいれないんだ!?」
「いたっ………!」
声と同時に太ももを
押さえる指にギュッと
力がこもって、あたしは
痛みで叫び声をあげた。
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