《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「サンキュー。助かった〜!」




言いながら駆け寄ってきた
彼に、あたしは紙の束を手渡す。




「……いいけど。

でもどれも描きかけじゃん。

失敗作なんじゃないの?」




「失敗とか言うな。

なんかイメージと違くて
やめたけど、それ見て
さらにイメージ練ったりも
するんだよ」




男の子はちょっとむくれた
顔をしたけど、あたしは
たいして気にしなかった。



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