《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
そんなことをしなくても、
あたしはどこにも行ったり
しないのに。
あたしには血なんて
どうでもいい。
血が繋がっていようが
いなかろうが、萩森直杜は
まぎれもなく、あたしの
大切なお兄ちゃんだ。
感謝してもしきれない
くらい、あたしを守って
支えてきてくれた大好きな
お兄ちゃんだ。
――いつまでも妹でいた
かったのは、あたしの方
だったのに――…。
「もうやめて、お兄ちゃん……。
こんなことなんの意味もない。
こんなことで、あたし達は
本当にわかり合ったり
なんかできないんだよ……!」
_
あたしはどこにも行ったり
しないのに。
あたしには血なんて
どうでもいい。
血が繋がっていようが
いなかろうが、萩森直杜は
まぎれもなく、あたしの
大切なお兄ちゃんだ。
感謝してもしきれない
くらい、あたしを守って
支えてきてくれた大好きな
お兄ちゃんだ。
――いつまでも妹でいた
かったのは、あたしの方
だったのに――…。
「もうやめて、お兄ちゃん……。
こんなことなんの意味もない。
こんなことで、あたし達は
本当にわかり合ったり
なんかできないんだよ……!」
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