《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
―――バタンッ!




閉まってたはずの、廊下
からこの部屋へ続くドアが
大きな音をたてて開いて。




開いたドアの向こうに――

あたしは、信じられない
光景を見た。




「な……に、してんだよ……!?」




Tシャツにジーンズの
ラフなスタイル。


右肩にかけた黒いデイバッグ。





――さっき川原で別れた
はずの珪が、そこに立っていた。




『信じられない』っていう
驚愕の表情で、あたし達を見て。




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