《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
お兄ちゃんの後ろ姿が肩を
かすかに上下させながら、
珪にそう言い放つ。
憤りを押し殺してるような
低く冷たい声だった。
対照的に、珪はわなわなと
震える上擦った声で、
「あんた……何してんだよ!?
紗耶に――自分の妹に――…!!」
その途端、珪は部屋の入口
から一気にお兄ちゃんに
飛び掛かり、拳で力一杯
お兄ちゃんの頬を殴り
つけていた。
お兄ちゃんは体を回転させ
ながら、部屋の隅に倒れ込む。
_
かすかに上下させながら、
珪にそう言い放つ。
憤りを押し殺してるような
低く冷たい声だった。
対照的に、珪はわなわなと
震える上擦った声で、
「あんた……何してんだよ!?
紗耶に――自分の妹に――…!!」
その途端、珪は部屋の入口
から一気にお兄ちゃんに
飛び掛かり、拳で力一杯
お兄ちゃんの頬を殴り
つけていた。
お兄ちゃんは体を回転させ
ながら、部屋の隅に倒れ込む。
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