《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「……珪っ、やめて……!!」
珪がさらにお兄ちゃんに
つかみかかろうとしてる
のを見て、とっさにそう叫ぶ。
はだけたシャツだけを
両手で掻き合わせて、
あたしは珪を止めるように
お兄ちゃんと珪の間に入った。
珪はこの上ない驚きに目を
真ん丸に見開きながら、
「な、なんでかばうんだよ!?
こいつは……こいつは
お前を――…!!」
珪の怒りは当然なんだろう。
それに、珪はあたしを
助けてくれたのかもしれない。
それは頭の片隅で理解してた。
_
珪がさらにお兄ちゃんに
つかみかかろうとしてる
のを見て、とっさにそう叫ぶ。
はだけたシャツだけを
両手で掻き合わせて、
あたしは珪を止めるように
お兄ちゃんと珪の間に入った。
珪はこの上ない驚きに目を
真ん丸に見開きながら、
「な、なんでかばうんだよ!?
こいつは……こいつは
お前を――…!!」
珪の怒りは当然なんだろう。
それに、珪はあたしを
助けてくれたのかもしれない。
それは頭の片隅で理解してた。
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