《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
そうして次の日から、
あたしはまた仮面をかぶり
人形のように日常を始める。




朝起きたらママと
お兄ちゃんに挨拶して、
朝食を食べて学校に行った。




綾や凛子の質問は適当に
かわし1日授業を受けて、
バイトがあればバイトに
行き、なければまっすぐ
家に帰った。





かりそめの居場所でも、
守ろうとすれば守れる。




ムリヤリにでも日々の
生活に身を置けば、意外と
生きていける。




……なんだかそれが、
おかしかった。



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