《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「………………」




その後のお兄ちゃんと
宮原さんの関係なんて、
あたしは知らない。




そんなの、考えたって
あたしにはどうしようも
ないことだ。




すぐに自室に入ろうかと
思ってたけど、宮原さんが
お兄ちゃんの部屋にいる
なら、1階でTVでも見てようか。




そんなことを考えつつ
ダイニングに突っ立って
たら、トントンと階段の
方から足音が聞こえてきた。




てっきりお兄ちゃんがお茶
でもいれに来たんだろうと
思いドアに目をやるけど、
ドアは開かず、足音も途絶える。



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