《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
その背中を何となく見送り
ながら、あたしは彼女の
様子がごく普通だった
ことにホッとしていた。




お兄ちゃんと何かあって
飛び出してきたようには
見えないし、あたしへの
態度も普通だった。




最後に会った時には
あたしはかなり冷たい
態度をとっちゃってた
から、心配してたんだけど。




(もう、彼女の気持ちも
いくらか落ち着いたのかな……)




直接尋ねることはできない
けど、そうだといいなと
思いながらあたしはドアを
閉じてダイニングに戻る。



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