《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
ところが数分もしない
うちにそのドアがノック
されて、再び宮原さんの
声が聞こえてきた。




「すいません、あのー……」




(え……今度は何?)




すでにダイニングから
続き間のリビングに移動
してたあたしは、あわてて
ソファを立ち上がって駆け寄る。




開けたドアの向こうで
宮原さんはニコッとほほ
笑んで、遠慮ない足取りで
中に入ってきた。




「な、なんですか?

飲み物とかなら、持って
行きますけど――」



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