《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
本当にズカズカと言って
いいくらい勝手に室内を
歩き出す宮原さんに、
あたしは狼狽して背後から
声をかける。
宮原さんは無視して
リビングまで入ってから
ようやくクルリと振り返って、
「違います。
実は妹さんに――…
紗耶さんに、聞きたい
ことがあって」
そう、いつかと全く同じ
セリフを口にした。
だけどその口調は、前回
とは打って変わっている。
前はビクビクしながら
必死になってる感じだった
けど、今はうっすら笑み
さえ浮かべて落ち着いた感じで。
_
いいくらい勝手に室内を
歩き出す宮原さんに、
あたしは狼狽して背後から
声をかける。
宮原さんは無視して
リビングまで入ってから
ようやくクルリと振り返って、
「違います。
実は妹さんに――…
紗耶さんに、聞きたい
ことがあって」
そう、いつかと全く同じ
セリフを口にした。
だけどその口調は、前回
とは打って変わっている。
前はビクビクしながら
必死になってる感じだった
けど、今はうっすら笑み
さえ浮かべて落ち着いた感じで。
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